2023年8月の「AIF国際規格」発表から現在に至るまでの追跡レビュー
2023年8月、ECHONET Lite AIF仕様のうち、蓄電池とHEMSコントローラの連携に関する仕様「ISO/IEC 14543-4-302」が国際規格として発行された、という発表がなされました。神奈川工科大学関連の報道資料でも、この規格化が蓄電池制御の共通化につながる可能性として紹介されています。
ただし、重要なのは「規格が発行されたこと」と「実際の住宅で蓄電池が意図通りに制御できること」は一致しない点です。発表から時間が経過した現在では、国際規格化は通信仕様の共通基盤を整える成果にとどまり、すべての蓄電池・HEMS製品が即座に相互接続できる状態になったわけではありません。実際の運用では、メーカー別のECHONET Liteプロファイル、認証、ネットワーク設定、HEMS側の制御アルゴリズムが不可欠です。
発表当初の狙いと、その後の実際の評価
- 当初の狙い:蓄電池とHEMSコントローラ間の通信仕様を国際規格化し、メーカー間連携の土台を作る。
- その後の実態:規格自体は共通仕様として公開されたが、製品実装はメーカー依存が続いた。
- 実際の評価:HEMSアプリ経由の制御は改善した一方、直接制御まで実装するには通信仕様の一致と認証が必要。
- 現在からの教訓:規格化は「導入完了」ではなく、「制御設計を標準化できる入口」である。
1. 深夜電力16.3円と昼間買電36.0円を活かす基本原理
光熱費削減の中心にあるのは、電気の時間価格差です。仮に深夜電力を16.3円/kWh、昼間の買電単価を36.0円/kWhとすると、単純な価格差は19.7円/kWhです。蓄電池に深夜電力を蓄え、昼間の
