太陽光発電と蓄電池を持つ住宅では、電気代高騰への対策として「どこで」「いつ」「何ワット」消費しているかを秒単位で把握することが重要になる。クラウドの集計結果だけを眺めるのではなく、宅内 LAN 内の AiSEG2 や関連機器から瞬時電力を直接取得できれば、蓄電池の充放電判断、深夜電力の活用、卒 FIT 後の自家消費最適化をより正確に行える。本稿では、ECHONET Lite とローカル HTTP 通信を用いた実装の考え方を、価格差・蓄電池容量・JIT 充電という視点で整理する。
1. 深夜電力 16.3 円と昼間買電 36.0 円を軸にした充放電の基本原理
電気料金が高い住宅で有効なのは、安い時間帯に蓄電池を充電し、高い時間帯に放電する価格差の活用である。本稿で扱う条件では、深夜電力を 16.3 円/kWh、昼間買電を 36.0 円/kWh とする。単純な粗差は次のとおりである。
- 昼間買電価格:36.0 円/kWh
- 深夜電力価格:16.3 円/kWh
- 価格差:19.7 円/kWh
- 14.9kWh 蓄電池を 1 回満充満放した場合の理論粗差:約 293 円
ただし、この金額がそのまま利益になるわけではない。蓄電池の充放電効率、 standby 消費電力、太陽光の余剰電力、翌日の予報、家族の生活パターンにより、実効的な削減額は変動する。重要なのは「安い時間に充電する」ことより、「高い時間帯に買う電力をどれだけ減らせるか」を回路単位で測ることである。
実装の判断基準:深夜充電を「満タン
