月15万円の住居費を30年続けた場合の総額は、単純計算で5,400万円になる。2026年9月時点の報道では、同じ住居費負担でも戸建て・中古マンション・賃貸で将来の残存資産やリスクが異なる点が指摘された。本稿では、トヨタホームで鉄骨ユニット工法、全館空調スマートエアーズ、5,200万円フルローンを続けた実体験を踏まえ、手取り年収660万円の30代夫婦を想定した「お金が貯まる家」の条件を、当初の報道とその後検証できた実測値を分けて整理する。
1. ユニット工法・鉄骨ラーメン構造の実力と耐震・耐久性の真実
トヨタホームのユニット工法は、工場で鉄骨の骨組みをユニット化し、現場での組立精度を高める手法である。当初は工期短縮と品質安定が期待されたが、実際の維持管理では、構造躯体そのものより外装・防水・断熱材の劣化が先に課題となった。
筆者宅では築10年点検で主要構造躯体の補修費は発生せず、外壁塗装と屋根点検で約95万円が必要になった。鉄骨ラーメン構造は耐力面で有利だが、長期費用は「躯体の強さ」より「外装更新周期」で決まる。中古マンションと異なり、戸建ては屋根・外壁・窓・給湯器を所有者が負担する。
- 構造躯体:10〜20年時点の補修費は比較的低め
- 外壁・屋根:10〜15年周期で80〜150万円を見込む
- 長期修繕費:築30年で累計250〜400万円が目安
2. スマートエアーズ(全館空調)の電気代と快適性の年間実測値
全館空調は「快適性が高い」と説明されやすいが、実際は電気
