2023年6月に報じられた「夫47歳・妻44歳で子供を授かった夫婦が、今から5,000万円の住宅を買っても教育費や老後資金は大丈夫か」という論点は、住宅取得と教育費・老後資金の重なりを可視化する材料となった。当時は「買えるか」が中心だったが、現在から検証すると、重要なのは購入可否よりも、教育費ピーク期に現金が枯渇しない設計にできるかである。
1. 教育費ダブルピーク期に訪れる家計キャッシュフローの落とし穴
夫47歳から53歳は、住宅ローン返済が重い一方で、子のカリキュラム費・受験費・大学費が始まる時期と重なりやすい。この時期は「収入が増える前提」で計画を立てると、教育費の発生時期と住宅ローン返済が衝突する。
- 住宅ローン返済:毎月の固定支出として残る
- 教育費支出:時期が集中し、一時出費が増える
- 老後資金積立:後回しにされやすい
「5,000万円を買えるか」より、教育費ピーク期に月々の余白が残るかを先に検証する。
2. 三菱UFJ(生活決済)とSMBC(資産防衛・積立)の2大口座分離ルール
家計防衛には、目的の異なる口座を分けることが有効だ。三菱UFJ銀行を生活決済口座、SMBCを資産防衛・積立口座として使い、生活費用の残高と教育費・老後資金用の残高を混在させない。
- 生活決済口座:住居費・食費・保険料などの固定費を管理
- 資産防衛口座:教育費・老後資金・予備資金を分離
- 移動ルール:月末に生活費残高を一定額だけ残し、余剰分を資産口座へ送る
